アメリカでポスターを作るとき、サイズや加工でお困りの方も多いと思います。
本記事では、アメリカでスタンダードなポスターのサイズや加工の種類について解説します。
サイズの読み方
まずは、サイズの見方を確認してください。
アメリカでは、長さの単位にセンチではなくインチを使います。
ポスターのサイズを表すときは24″x36″というように書きますが、それぞれ、以下の意味になります。
- 最初の数字が横の長さ
- 2つ目の数字が縦の長さ
数字の横につく「”」はダブルプライムと言い、インチを表します。
点が1つの「’」プライムは、さらに大きい単位であるft(フィート)を表すので、間違えてしまうとポスターがものすごいサイズになってしまうので、心配な場合は「inch」や「in」と付けると良いでしょう。
また、A4やB5といったサイズの概念はなく、単純に横と縦のサイズが使われますので、気をつけましょう!
さらに、縦長の形のことを「Portrait(ポートレート)」横長の形のことを「Landscape(ランドスケープ)」と言います。
アメリカでポピュラーなポスターサイズとは
室内におすすめ:18″x24″
室内に貼るなら18″x24″がおすすめサイズです。
カフェや病院、クリニックなどお客様に情報をお知らせするのにぴったりのサイズです。
おおよそ15ft = 4.5m くらい離れたところまでが、見やすい距離です。
こちらは、クライアント様に納品させていただいた18″x24″のポスターです。
入り口のスライドドアに貼っていただいています。十分な訴求力がありますね。
屋外や展示会におすすめ:24″x36″
遠くから見ても内容がわかる24″x36″のサイズは、屋外や展示会のブースにおすすめです。
こちらは、30ft = 9mくらい離れたところまで見やすく届けることができます。
展示会場の広い廊下でも、何が書いてあるかわかるサイズになります。
一般的に一番小さいとされるブースサイズの10ftx10ft(大体3m四方)に貼ってみると、こんな感じのサイズ感です。
シアターサイズ:27″x40″
映画館のポスターは27”x40″というサイズが使用されています。
これは、別名「One-Sheet size」と呼ばれており、古くから映画のポスターといえばこのサイズです。
ポスターの加工 Gloss & Matteとは?
ポスター印刷の際に、加工の種類を選ぶことができますが、スタンダードな加工はGloss(グロス)もしくはMatte(マット)です。
Gloss
グロス加工は、てかてか・ピカピカした加工で、ポスター聞いて多くの方が想像するのはこの加工になります。
色のコントラストが強調されることもあり、目を留めてもらうというポスターの目的にぴったりの加工です。
Matte
対してマット加工は証明や光による乱反射を防ぐ、つや消しを施したフィルムを使うので、落ち着いた雰囲気になります。
暗い色を多く使うデザインの場合や、ガラスのついたフレームに入れる場合におすすめです。
このほかにも、加工を施したポスターをフォームボード(発泡スチロールのようなもの)に貼り付けるMounted Posterや強度を高めるラミネート加工もあります。
ポスターデザインでは画角に注意
ここまで、アメリカでポピュラーなポスターサイズを見てきましたが、各サイズごとに画角が違っているので注意が必要です。
縦横比率3:4
- 18″x24″
- 36″x48″
縦横比率2:3
- 24″x36″
27″x40″ は*2:3よりちょっと大きめになります。
日本で一般的なA4, A3, A2…や、B5, B4, B3…というサイズは、全て縦横比率が一緒なので、サイズが変わってもデザインがそのまま使えます。
これがアメリカでは、例えば、「18″x24″でデザインを考えていたけど、やっぱりもう少し大きい24″x36″にしようかな」という場合には、単純に拡大して使える訳ではないので、注意が必要です。
カスタムサイズも便利なアメリカ
ここまで、一般的なサイズを見てきましたが、カスタムサイズにも柔軟に対応してもらえるのがアメリカのいいところです。
弊社でもお好きなサイズでデザイン・印刷が可能ですので、お気軽にお問い合わせくださいね!