Amazonを筆頭に、様々なものがオンラインで購入できる時代になりました。
特に、コロナウイルスが流行し、外出制限があったことで、ネットショップの需要は格段に上がっています。
この記事では、アメリカ向けやアメリカから日本の逆越境など、ネットショップの開業を考えている方に向けて、最新のアメリカネットショップ事情についてご案内しようと思います。
アメリカのネットショップ市場は伸びている?
まずは、大局から見てみましょう。
アメリカのネットショップ市場は、2010年ごろから右肩上がりで、2020年のコロナ禍で爆発的に広がりました。
どんな業種も、オンラインで購入できなければ売上を上げられない、というような状況でした。
以下のグラフは、アメリカの小売市場におけるネットショップの売上の比率です。
約13−14%が、ネットショップの売上になっています。
続いてこちらのグラフは、世界各国のネットショップ市場の大きさを表しています。
中国がずば抜けて大きい市場を持っていますが、小売市場の実に半分がネットショップの売上だそうです。
AlibabaやTaobaoといった卸向けにも使われているネットショップもあるので、世界各国からの売上も大きいのではないかと想像できます。
続いて大きいのがアメリカです。
このうちAmazonが37%強占めており、続くWalmartが6.3%となっています。(statista)
これからもアメリカのネットショップ市場は伸びていく予想となっており、2027年にはさらに12.5%拡大していくとされています。(Mordor Inteligence)
最新ネットショップのトレンドはオフラインとの共存
まだまだ成長が期待されるネットショップ界隈ですが、現在のトレンドはオフラインとの共存です。
消費者心理として、まだまだ「一度見てみたい」という心情は皆さんよくわかるのではないでしょうか。
広いアメリカ。ネットショップでチェックしていた商品を、近くの店舗で購入した方が早い、という場合も多くあると思います。
そういったことから、ネットショップだけではなくオフラインの店舗であったり、イベント会場などでも顧客との接点を持つことで、全体的な売上アップを目指すOMO戦略(オムニチャネル戦略)は、多くの企業で実践されています。
顧客体験の向上施策
さらに、ネットショップでの顧客体験を向上させる技術も多く登場しています。
- すぐにお客様の疑問に応えられるライブチャット
- ARで試着や家具の配置シミュレーション
- より早く届けるためのフルフィルメント&配送サービス
- モバイルアプリ
このような最新の技術やマーケティング手法については、またあらためて記事にいたします!
アメリカで人気のネットショップの業種と商材
そんなアメリカのネットショップ事情ですが、業種や商材別に、人気のネットショップをご紹介します。
レストラン・飲食店
飲食関係のネットショップでは、大きく2つの商材が挙げられます。
一つは食材、もう一つはブランドオリジナルのグッズ販売です。
TEXAS BUTCHERS
こちらはテキサスのお肉屋さんのサイトです。
サブスクリプションができるのが特徴で、BBQ大国テキサスのイメージぴったりですね。
商品が
ステップごとにわかりやすいUI(ユーザーインターフェイス=画面デザインのこと)になっており、迷うことなく注文ができるようになっています。
こちらは、筆者おすすめのShopifyで作られています。→ネットショップのプラットフォームについては後編で詳しく解説します!
LA LA LAND KIND CAFE
続いては飲食店のブランドグッズのサイトをご紹介します。
こちらはDallasで複数店舗を展開するLa La Land Kind Cafeさん。
店内も可愛くてTeenに人気です。
アメリカのカフェやレストランではアパレルやステッカーなどを販売しているところも多く、弊社にも多く制作のお問合せをいただいています。
動画をうまく使っているところや、スマホでの見やすさもよく考えられたサイトになっています。
オリジナルグッズの制作は、手軽に始められるので、飲食店に限らずどんな業種の方にもおすすめです。
こちらはWordPressをベースに作られています。
物販
Poppy made by hand
ミズーリ州にある雑貨屋さんのネットショップです。
フォントや色使いにこだわりが見えて、世界観がよく出ているサイトだと思います。
Squarespaceを使っています。
アメリカから日本へ!逆越境ネットショップ
日本国内では、越境サイトと呼ばれる、日本国内から海外へ発送するネットショップがトレンドの一つですが、その逆ももちろんあります。
つまり、アメリカの商品を日本へ届ける、いわば逆越境ネットショップです。
Belle Vie
こちらはハワイグッズを取り扱っているウェブサイトで、デザインとしては、日本人向けに作られているので、1画面の情報量が多い感じが特徴的ですね。
様々なブランドの商品を扱っているセレクトショップとして運営されています。
メルマガやブログ、LINEでの情報配信も駆使していますね。
こちらはWordPressで作られたサイトです。
商材・戦略別アメリカでおすすめのネットショップ開業方法→後編へ続く!
さて、アメリカでネットショップ開業を考えている皆さん、イメージは湧いてきましたか?
ここまでの前編では、アメリカのネットショップ事情と業種・商品別の参考サイトを挙げてきました。
次回の後編では、実際に何を使って開業すれば良いのか?それぞれの違い、どんな人におすすめか?について解説します。